(問)提灯の破れた部分だけを修理できますか

(答)破れた部分だけの補修は行っておりません。油を引いた提灯が和紙の劣化で切れた場合は、他の部分も同様に切れやすいので補修はまず無理です。
油を引いてない提灯が物に当たって穴が開いた場合、折れた骨を含む破れた部分に表裏から紙を貼れば一時的に対処はできますが、あくまでもお客様側での応急処置とお考え下さい。

(問)提灯の保管方法を教えてください

(答)【ビニール提灯】よく乾かしてから表面のホコリなどを拭き、提灯上下の丸い桶どうしが直接ぶつからないように古新聞を折った紙などを挟んで保管してください。
ビニール表面の折り畳んだ部分が温度湿度や重さでくっつかないようにベビーパウ ダーを撒いておくことをお勧めします。

【和紙提灯】乾かすこと、紙を挟むことはビニール提灯に同じです。防水用に塗った油は植物油なのでゴキブリが来ないように提灯本体を大きな紙で包んでさらに段ボール箱などに収納することをお勧めします。
和紙提灯は高温多湿を嫌いますから、収納する場所は倉庫の高い場所、空気の透場所をお勧めします。提灯は、むかし防虫剤や乾燥剤のない時代からの道具ですから、保管に薬剤の使用はあまり考えなくても大丈夫です。むしろビニール提灯は薬剤で変色してしまう場合もあります。

(問)提灯の値段はどのように決まりますか

(答)提灯本体は工場で製造しているので価格はほぼ一定していますが、名入れ等の作業は基本的に手仕事ですので各々ご注文ごとに工程を考えて作業時間から割り出して価格を決めております。

(問)提灯に写真などは印刷できますか

(答)インクジェット印刷した紙を貼り付ける方法もありますが、当店では対応しておりません。

(問)提灯にロゴを入れてほしいのですがデータで送ることはできますか?

(答)原稿をイラストレーターAIファイルやJPEG形式のファイルでお送り頂き、これを提灯に写して絵具で描くことは可能です。しかし、手作業ですので提灯表面の凹凸に比べてあまり細かい線画には対応できません。またDIC番号等での色指定には対応ができませんのでご了承ください。
ご不明な場合は最初のお問い合わせ時にデータを添付してお送り頂ければ判断いたします。

(問)灯火用の電球について教えてください

(答)飲食店の赤提灯に良く使われる「15号長型」の場合で白熱電球40w以下をお勧めしています。電球と本体が接触した場合、熱で発火する可能性もありますからあまり明るい白熱電球の使用はおやめください。
可能であれば現在普及しているLED電球の使用をお勧めしております。LED電球であれば「60型相当」でも発熱量があまり大きくないので使用可能と考えますが、提灯本体に接触しないように十分ご注意ください。
なお、LED電球をお選びの場合は「電球色」のほうが見た目が温かい印象になります。

(問)和紙提灯の「油引き」「シリコン撥水剤」の防水性能はどの程度ですか?

(答)これらの防水目的の加工は、水しぶき程度に耐えるレベルです。本来、荒天時には家の中にしまうべき道具ですから、雨ざらしには耐えきれません。屋外に掲げる場合には、提灯全体を透明ビニール袋で覆って使用されることをお勧めします。